三菱三原病院  
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病院だより  

肝臓とC型肝炎のはなし

まる2 肝臓のしくみと働き
 
肝臓の仕組み
図1  
肝臓は右上腹部で横隔膜の下に位置し、約1200g(体重の1/50)と人の臓器のなかで最も重い臓器の一つです。肝臓には門脈、肝動脈、肝静脈の血管があり、特に門脈は小腸から吸収したさまざまな栄養素を肝臓に送り込みます。(図1) 
肝臓の機能は500以上もあり、「人体の化学工場」といわれています。その主な働きは、代謝(1.糖質をグリコーゲンとして蓄え、必要なときにはブドウ糖にして体にもどす。2.アミノ酸をタンパク質へと合成。3.コレステロール、中性脂肪の合成。)、解毒 (薬やアルコールの有害な物質や腸内で発生したアンモニアを無害な形に変える。)、胆汁分泌(古い赤血球をビリルビンに変え、胆汁として排泄。胆汁は脂肪の消化吸収を助ける。)などがあります。
 
  まる3 肝臓病とC型肝炎  
 
日本の肝臓病の8割は ウイルス(主にB型・C型)が原因で、残りの2割が薬剤やアルコールによるものです。今回は日本人に最も頻度の高いC型肝炎についてお話しします。
C型肝炎ウイルスに感染すると、半数以上が慢性肝炎に移行し30〜40%は肝硬変や肝がんに進む可能性があります。感染経路は主に、感染している人の血液がほかの人の血液に入ることにより起こります。約20年前はC型肝炎の診断がつかなかったため、それ以前に輸血や血液製剤の使用を受けた人は感染している危険性があります。一方でC型肝炎の感染力は非常に弱いため、血液からの感染を予防(歯ブラシ、カミソリを共用しないなど)すれば、日常生活において感染することはありません。
感染の有無は血液検査で簡単にわかります。また肝硬変や肝がんの早期診断に、腫瘍マーカーなどの血液検査、CT検査、腹部超音波検査などが有効です。
治療は、C型肝炎に対してはインターフェロンなどの抗ウイルス剤を用います。肝硬変の場合は、肝臓を保護する内服薬や注射と生活指導を行いながら、合併症(腹水、食道静脈瘤など)の治療を行って肝硬変の進行を抑えます。肝がんが見つかった場合は、大きさや肝予備能などに応じてラジオ波で腫瘍を焼く治療や外科的切除などを行います。
C型肝炎に対する正しい知識を持ち適切な治療を行えば、病気の進行を止めたり遅らせることができ、肝硬変、肝がんへの発病を抑えることができます。ご自分の肝臓のことや、C型肝炎を含めた肝疾患についてのご相談がありましたら、いつでも当院外来に相談して頂ければ幸いです。
 
     
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