先進医療の三菱三原病院

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C型慢性肝炎の最新治療

C型肝炎は肝硬変や肝細胞癌の原因となるウイルス疾患です。ますます進歩するC型慢性肝炎治療についてご案内します。

内服の抗ウイルス薬の登場
医師写真

C型肝炎ウイルスが発見されたのは1989年で、当時国内で200万人の感染者がいると推計されていました。治療では1992年にインターフェロン治療が開始され、その後も次々とウイルスを駆除するための治療が進歩してきましたが、いずれもインターフェロンをベースにした治療であり副作用も強く治療を受けることができる年齢はおおよそ70〜75歳までに限られていました。

2014年9月インターフェロンを使用しない最初の直接的抗ウイルス薬の内服だけの治療が登場しました。ジェノタイプ1型ウイルスに対するダクルインザ(ダクラタスビル)・スンベプラ(アスナプレビル)です。インターフェロンに比べると副作用がとても少なく、これにより高齢者であっても使用が可能で治癒率も85%とインターフェロン以上の良い成績がでています。

更にハーボニー(ソフォスブビル・レディパスビル合剤)が2015年7月に、ヴィキラックスが11月に登場しました。ジェノタイプ2型ウイルスの治療も2015年5月からソバルディ(ソフォスブビル)・リバビリン、2016年9月からはヴィキラックス・リバビリンによって行えるようになりました。現在ジェノタイプ1型患者は3つ、2型に対しては2つの内服治療から方法を選択できるようになっていますが、今年度内に1型に対してエレルサ(エルバスビル)+グラジナ(グラゾプレビル)の新薬が発売され、1型、2型ともに今後さらに新しい治療が登場する予定です。

これらの治療にはそれぞれ異なる特徴があります。大まかには、ダクルインザ、スンベプラは治療期間は6ヶ月(他の薬は3ヶ月)で、副作用として肝機能異常に注意を要すること、変異ウイルスでは治療率が下がるためウイルス変異をあらかじめ確認して使用する必要があること。一方で腎機能低下の方や透析中の方にも使用が可能な利点があります。ヴィキラックスは併用薬で禁忌あるいは併用注意薬が多いこと。腎機能と変異ウイルスについてはダクルインザ・スンベプラと同じです。ハーボニーは治癒率が他より5%ほど高く(95〜100%)、変異ウイルスにも有効であるという利点がある反面、腎機能低下例では使用できないこと。一番高額であること(ただし患者さんの自己負担による影響はありません)があげられます。

当院の治療成績

これらの治療から一人一人の患者様に最適な治療を選択して、1型2型を併せて35人中34人が治癒 しております。治癒に導けなかった1人は副作用で中断された方です。

まだウイルス検査を受けたことがない方へ

国内にはまだ駆除できていない120万人の感染者がいるといわれ、自分が感染しているかどうかもご存知ない方が多数おられます。C型肝炎ウイルスの検査を一度も受けたことがない方は広島県の政策により現在無料で病院にて検査を受けることができるので受けていただくようお願いします。

まだウイルスを保有している方へ

ウイルスがいることが分かっていても、副作用などでインターフェロン治療ができなかった方、中止した方、治療しても効かなかった方、代償性肝硬変で適応外だった方、高齢であきらめていた方は、是非治療を受けてください。費用は自己負担で月に1〜2万円、治療期間は3ヶ月です。

新緑風景
治療を終えられた方へ

ウイルスが排除されてもこれまでの慢性肝炎、肝硬変の状態が正常な肝臓に戻るには時間がかかります。ウイルスを排除したことで発癌率は大きく下がりますがゼロにはなりません。これまで同様にアルコールは遠ざけていただき、6ヶ月に一度は肝機能検査、腫瘍マーカー、腹部超音波、CT検査を継続して受けてください。

お問い合わせ

三菱三原病院

広島県三原市糸崎3丁目3-1

TEL(0848)62-7331

内科(0848)67-2901

もっと詳しく知りたい方は 三菱病院内科まで
お気軽にお問い合わせください。

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